難波真実「ひとこと便り」

三浦綾子記念文学館(北海道旭川市)事務局長による、備忘録を兼ねた情報発信です

シューベルトと三浦綾子。フィッシャー=ディースカウを聴こうと思う。

三浦綾子さんのエッセイ『ひかりと愛といのち』を読んでいて、シューベルトの名前が登場した。「冬の旅」をレコード・コンサートで聞いた時の場面である。当時、だれが歌っていたのか。残念ながら出演者の記述はない。

私の世代だと、フィッシャー=ディースカウが真っ先に思い浮かぶ。高校生の頃に何度も繰り返し聴いた。久しぶりに聴きたくなった。私のCDコレクションは10年ほど前に火事で消失した。今はスマホ。帰り道にダウンロードしよう。

三浦綾子とシューベルト。作風は違うような気がする。どちらかといえばブラームスか。しかし、「冬の旅」の情景は、三浦文学に通じるような気もする。

10月6日からの「第7回三浦綾子祭」で、11日(日)に「歌と言葉で綴る三浦文学アルバム」を催すが、そうだ、「冬の旅」を入れよう。1曲ぐらい、クラシックを聴くというのがあっても良いではないか。若かりし綾子さんに出会えるかもしれない。